EP2

続いてEP2の真実を推理してみましょう。

 

 

赤き真実で爆弾以外の理由で死んだのは、第一の晩の6人は発見時すでに全員死亡していたとなっている、礼拝堂の6人だけです。それ以外の人物は爆死したことを否定するものではありません。また、赤字で死が確定していなくても擬装死ではないと思われるのが、南條、熊沢、紗音の死体です。これをどう解釈すればいいでしょう。

 

 

 

まず本編では、真里亜がベアトに会い、楼座もその場に居合わせ、ベアトに手紙を渡されます。その後親族会議で姿をみせたベアトは、礼拝堂でその存在を認めさせ、その場にいた楼座以外の親たちを全員殺害。さらに密室にして5日の朝を迎えます。

 

この流れは、こう解釈できないでしょうか。ベアトには、真里亜に渡された手紙は読むなと言われていましたが、楼座が渡された手紙は、晩餐の席で読みあげろとは言われていますが、それまでに読んではいけないとは言われていません。真里亜に読んじゃ駄目と止められましたが、ベアトとの約束を破ることなく読むことは可能です。真里亜に説明すれば許可を得ることは可能なのです。すなわち、読むのをやめた描写は虚偽であり、実は渡された時点で読んでいたのではないかとする推理は可能なのです。

内容は碑文を解けば黄金が手に入ると読み解けるような内容。そして楼座は碑文の謎に挑戦し、それを解いたのです。当然、黄金を発見。紗音から全てを譲渡され、そしてその発見を他の親たちに公表した結果、大混乱を招き、最終的に楼座は6人を殺害してしまうのです。

 

楼座が碑文を解けるのはEP3で証明済みです。絵羽より謎に挑戦する時間が長ければ、絵羽より先に解けることは道理です。発見を他の親たちに公表したことも、EP3でそのつもりがあるという発言を楼座がしています。

黄金発見時に対しての取り決めは、魔女の手紙が来る前の昼間に行うため、楼座が紗音から渡された手紙を公表しなくても、発見を他の親たちに公表するという行動に何の矛盾もありません。

 

碑文を解いたとする伏線は、一応譲治の婚約指輪で説明していますので、参照してみてください。

 

 

結果トラブルとなります。EP3で絵羽が蔵臼の狡猾さを警戒して黄金の公開を避けたように、蔵臼にいいようにされそうになったのかもしれないし、また絵羽や留弗夫が「女の正体がはっきりと証明できない限り、俺らはその女の如何なる身分も認めない」とのセリフから、全く楼座の味方にはなってくれなかったとも推理できます。たとえ紗音や源次が、楼座の味方になったとしてもです。

各EPの記述から、楼座は常に自身の正当な取り分を主張するという行動式になっていますので、碑文を解いた以上、125億が彼女の正当な取り分であり、それを認めない周りの連中とトラブルになるのは避けられません。そして楼座も、こういう時には退かないという行動式であることは、様々な記述から推理可能です。

 

そして彼らを殺害する動機も、EP2のお茶会で語られているそのままです。

 

朱志香の「…真里亜、戻ってこねぇな。……また楼座叔母さんに叱られてるのかな」とのセリフも、長いこと楼座がみんなのところに戻ってこなかったことを意味するものでしょう。その間に、碑文の謎解きに挑戦していたのです。

 

 

 

そして殺害後、楼座はどうしたか。もちろん爆発でなかったことにしようとしました。しかし、爆発まで20時間以上あります。それまで、誤魔化しきれるか。そこで、紗音に魔法でやったことにするように強要することにしました。どうせ5日の24時まで誤魔化しきれればいいだけです。お茶会で語られた会話が、殺害してしまった後の楼座と紗音の会話だとするならば、あるいは擬装は紗音から持ちかけた話だったかもしれません。

 

 

そうして魔女幻想が開始されます。南條と熊沢も、死んだふりだと思われます。「そのばっくりと開いた首の傷は確かに目を背けたくなるものだったが、」という記述があるので、戦人はその首の傷をばっちり見ていないと読みとれます。時間帯は21時で、明りを持っているという記述もありません。なので擬装死を見破れない状況だったと推理できます。

 

 

紗音は自殺かなとは思います。心境はいろいろ推測できます。

 

 

その後の楼座の行動は、かなり突拍子もない推理で申し訳ないのですが、伏線がある以上無視できない推理があります。それは、EP8のクイズのように何個も運んでいる最中に、クイズの答えが示す通り安全地帯に間に合わなかったのかもしれないというものです。

EP7の霧江のセリフを借ります。「楼座さん。あんたのさっきのあれ、名言よ?3億ぽっち?……あんた、欲をかき過ぎだわ」

 

もしくはラストにこんな描写もあります。黄金を落として無くし、足に怪我をした楼座は我に返り、そこで自分の人生で一番大事なものは真里亜だと気づきます。そして今までの自身の愚行を後悔します。真里亜は黄金郷へ一緒に行こうとか言うし、黄金を無くしたので未来も絶望的です(この黄金はキャッシュカードを示すものと考えられます)。なのでこのまま一緒に死のうと決めたのかもしれません。

 

 

最後に戦人がベアトや金蔵に会った描写は、魔女を認めたが故に起こる、つまり魔女側に与したが故にした、偽証を表す描写でしょう。おそらく最後に源次に会い、楼座叔母さんの凶行を教えられたのでしょう。それを隠そうとした紗音の行為も知り、それを認めたのです。だから魔女幻想を認め、最後にベアトや金蔵に会ったという偽証を描写できるのです。

 

この行為はノックス第7条「探偵が犯人であることを禁ず(探偵は客観的視点を義務付けられています)」に違反します。しかしおそらくうみねこの舞台では、犯人とは殺人者を指すものであり、共犯者を含まないと思われます。さらに、「探偵は客観的視点を義務付けられています」というドラノールのセリフに赤字が適応されていないため、探偵は客観的視点を義務付けられていないと解釈してもよいと思われます。

ガートルードが代わって答えましょう。「謹んで申し上げる。……解釈は自由と知り給え」

 

 

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