絵羽死亡の赤字

すべてのEPで、絵羽が死亡したとする直接的な赤字は存在しません。現実世界で生き残っていることが反映されている結果であると考えられますので、赤字はゲーム盤だけではなく現実世界にも適応される、ということの分かりやすい指針となっています。

 

では、ゲーム盤では絵羽は死亡していてもいいのでしょうか。私は違うと思います。すべてのEPは、猫箱の中の世界という設定であると考えられるため、現実世界と矛盾のでる内容にはなってはいけないのです。まさにこのシュレディンガーの猫箱を例に出しますと、フタを開けたときに猫が生きていたならば、その箱の中で猫が死んでいるストーリーを描いてはならないのです。

絵羽は生き残った(というか爆発を回避し、九羽鳥庵にいた)ということは確定的な事実なわけですから、その事実と矛盾のない最後を、各EPは構成しなければならないわけですね。

 

そのため、絵羽が死亡したと描写されるEPでは、死亡を免れたと読み取ることができるような描写が必要になってしまいました。

これがおそらくEP2の礼拝堂での、はらわたを引きずり出してお菓子を詰め込むなどの描写に現れていると思われます。あの状態で、絵羽だけ生存していたとしても(腹を引き裂かれてすらいなかったとしても)見分けがつかなかったでしょう?調べる気も起きないでしょう?という状況にするための工作だったのです。

 

対応する赤字には矛盾する個所もあります。

一例を挙げます。EP2、6人は発見時すでに全員死亡していた!は礼拝堂の6人ではなく、絵羽以外の5人+紗音と考えられるのです。

 

 

本当はここで考察を止めたいのですが、やはり続く赤字にどうしても矛盾があるので、一応記しておこうと思います。

6人は発見時すでに全員死亡していた!全員が他殺だ!です。私はEP2で、紗音は自殺だと思うと記しましたが、上記の仮定だと他殺になってしまいます。あの状況で他殺だとすると、犯人は譲治しか考えられません。

譲治はあの場で紗音から、この事件の真相を聞き出したことが幻想描写で表されていますので、間違いなさそうです。なぜ紗音がこのような奇妙な嘘をつかなければならなかったのか、それは戦人のことを想ってのことである、と知ったのです。この時譲治はどう考えたのでしょう。紗音を戦人に渡すくらいなら、紗音を殺して自分も死ぬ、と考えたとしても不思議はないように思います。

ただ、譲治の行動式というのを詳しく検証していませんので、想像でしかありません。もしかしたら違う行動をとったかもしれないと思うと、譲治に失礼な推測ですので、論理としては正解を導き出せませんでした(なのでEP2では自殺だという結論に逃げました)。

 

どうなんでしょう。紗音がまだ戦人を好きで好きでたまらない、と知った時の譲治は、どういう行動をとるのか、どこかに伏線ありましたっけ?むしろ譲治なら、戦人を殺しにいきそうな気もします。それを止めようとした紗音が譲治を殺し、そして自殺した、が正解でしょうか。その場合も6人は発見時すでに全員死亡していた!は、絵羽以外の5人+譲治で、一応矛盾はなくなります。でもそれだと使用人が犯人であることを禁ずに違反しますし

 

あるいは、それこそ絵羽が犯人でしょうか。演技上譲治に偽装死体の装飾を施した後、絵羽がその場に登場。譲治が本当に死んでしまったと思ってしまった絵羽が、紗音を射殺。楼座たちが部屋の前まで来てしまったのに気付き、部屋の中のどこかに隠れてやり過ごした。このような展開だったと考えられるのではないでしょうか。

紗音は、偽装工作を行うのに夏妃の部屋のカギを手に入れる必要があったため、礼拝堂に訪れました。絵羽はその際に気を取り戻したのでしょう、紗音の後を追っていって、現場に遭遇してしまったと考えられるかもしれません。この解釈ですと、最終的に、なぜ楼座が助からなかったのかという疑問も、絵羽が現れて、よくもうちの主人を!とか言いながら殺したからだと推測可能になります。また、EP2で絵羽が碑文を解いていないにも関わらず、九羽鳥庵に行けたのはなぜなのかという疑問も、楼座の後を追ったからだと解釈可能になり、現実世界とも矛盾がなくなります。

 

 

 

 

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コメント: 2
  • #1

    疑問符 (金曜日, 22 11月 2019 23:10)

    現実世界で生きているキャラが死んでは行けないなら紗音が死ぬのもおかしいのでは…?

  • #2

    gultonhreabjencehwev (土曜日, 23 11月 2019 21:43)

    コメントありがとうございます!
    現実世界で生きていることが確定しているキャラはダメってことですね!

    絵羽が生きていることは公に明らかです。対して紗音は生きていることが「発覚」していません。いわゆる生死不明。その生死は猫箱の中に答えがある。となれば、シュレディンガーの猫により死んだ紗音と死んでない紗音を同時に描けます。発覚の対象はプレイヤー。つまり主に戦人。プレイヤーの認識に合わせてゲーム版は存在しています。

    そんなカンジです!うみねこなつかしい!